研究課題/領域番号 |
18K14586
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
上林 聡之 山口大学, 共同獣医学部, 助教 (50796414)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 獣医学 / 腫瘍 / 早期診断 / リキッドバイオプシー / cfDNA / 犬 / cell-free DNA / liquid biopsy / cancer / dog / dPCR |
研究成果の概要 |
本研究では、健常犬および症例犬より血液を採取し、血漿に微量に含まれるDNAを抽出しその濃度を比較することで、犬の腫瘍のバイオマーカーとして利用できるかを調査した。 腫瘍罹患犬は健常犬と比較して有意に高いDNA濃度を示すことが明らかとなった。また、DNA濃度は炎症マーカーであるCRPの検査値と有意に相関していることが明らかとなった。さらに、DNA濃度はリンパ系悪性腫瘍で特に高値を示していた。しかしながら、過去の報告と異なり、転移の有無とcfDNA濃度の間に相関性は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果より、犬のcfDNA濃度測定が腫瘍性疾患の早期発見に役立つ可能性が示唆された。この手法の利点は、必要なものが血液のみであるため、患者への侵襲性を低減できること、そして繰り返しの検査が可能であることである。腫瘍の遺伝子変異の検出も可能であるため、将来的な応用の可能性も期待できると考えられる。
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