研究課題/領域番号 |
18K14593
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
福森 理加 酪農学園大学, 獣医学群, 准教授 (60721694)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | GLP-1 / GLP-2 / インスリン感受性 / 乳牛 / 乳生産 / 周産期疾病 / 酪酸 / エンドトキシン / 消化管炎症 / 消化管ホルモン / 消化 / ルーメンアシドーシス / 炎症 / インスリン / 栄養管理 / 分娩移行期 |
研究成果の概要 |
分娩後3週間以内に周産期疾病(第四胃変位、臨床型ケトーシス、胎盤停滞、低カルシウム血症)に罹患した牛と健康牛の間では、乾乳後期(分娩前14~2日)の消化管ホルモン濃度(グレリン、GLP-1、GLP-2)に有意な差は認められなかった。一方、周産期疾病に罹患した牛は健康牛に比べ乾乳後期の血中NEFA濃度およびBCSが高く、ルーメン充満度とインスリン感受性指標値(RQUICKI)が低値であることが認められた。また、分娩後の高栄養飼料への早期適応を目的として酪酸塩を給与し泌乳試験を行ったところ、酪酸塩の給与によってGLP-2分泌が高まり、飼料消化率および飼料効率が向上することが明らかとなった・
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化管ホルモンによる飼料への適応および代謝に及ぼす効果を明らかにした。乾乳期の代謝変化は周産期疾病に直結すると考えらるが、本研究から消化管ホルモン変化の関連性については捉えることが出来なかった。一方で、酪酸塩のような消化管ホルモン分泌を調節する栄養素の補給によって飼料消化率などの消化管機能に影響を与えることが明らかとなった。本研究の酪酸補給試験は、泌乳最盛期の乳牛で実施したが、乾乳期に給与し分娩前のホルモン分泌を調整することで泌乳や健全性への効果が期待できる。
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