研究課題/領域番号 |
18K14602
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 生理学研究所 (2021) 東京大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
西村 俊哉 生理学研究所, 行動・代謝分子解析センター, 特別訪問研究員 (00803842)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 幹細胞 / 発生学 / 臓器再生 / 獣医 / イヌ / 子宮 / キメラ / 細胞競合ニッチ / 異種 / 臓器作製 / 個体発生 / 胚盤胞補完法 |
研究成果の概要 |
本研究では、異種母体を利用した個体作出システムの構築を目的とし研究を進め、その結果、Dach1、Dach2遺伝子欠損を持った遺伝子改変ラットを2系統作製した。また、子宮発生に関して本遺伝子がマウスとラットで異なることを明らかにした。さらに、キメラ動物体内でドナーキメリズムを飛躍的に上昇させる手法(細胞競合ニッチ法)を開発し、これを著名な国際雑誌に投稿した。さらに、本結果を基に米国にて特許申請を行い、現在、国際特許を申請中である。また、本研究にて得られた成果を3つの国際学会、一つの国内学会、1つの招待講演にて発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、これまで作製出来ていなかったDach1,2遺伝子変異を有した遺伝子改変ラットを作製しその機能を明らかにするものであり、その学術的意義は高い。また、本研究にて開発した手法は、世界的に研究が進められてきた動物体内でドナー幹細胞由来の臓器を作製する研究において、これまで問題とされていた低いドナーキメリズムの問題を解決するものであり、本分野を飛躍的に進歩させる可能性を有している。さらに、本成果を通してヒト幹細胞由来臓器を作製することができれば、移植治療における慢性的な臓器不足を解決する画期的な手法となり得ることからその社会的意義は高い。
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