研究課題/領域番号 |
18K14629
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
高橋 元子 公益財団法人がん研究会, がん研究所 実験病理部, 特任研究員 (60793594)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コンデンシン / 一本鎖DNA / 二本鎖DNA / 染色体凝縮 / 転写 / 複製 / 細胞周期 / SMC複合体 / クロマチン |
研究成果の概要 |
分裂期にクロマチンを高度に凝縮させ染色体を構築することで、細胞はゲノムを安定的に維持・継代することができる。本研究は、染色体構築において主たる役割を担う2種のコンデンシン複合体(IとII)のクロマチンへの結合制御と、それに連動した機能の理解を目的とした。コンデンシンの細胞周期依存的な一本鎖DNAへの親和性を見出したことを手掛かりに、転写・複製機構といったクロマチンダイナミクスとコンデンシンの動態制御との関連性について新たな知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンデンシン複合体の機能不全は、染色体異数性やDNA損傷を引き起こし、一部のがんの要因となることが知られている。よって、コンデンシンの機能・制御機構を理解することは、基礎生物学的知見としてのみならず、がんの基礎研究としても重要な意味を持つ。本研究ではヒトの2種類のコンデンシン複合体のそれぞれの局在や機能制御について、複製・転写機構という染色体構築と一見かけ離れたクロマチン動態が実は密接に関わっていることを明らかにした。こうした視点は、がんにおけるゲノム構造異常や染色体不安定性の新たな機序の解明につながることが期待される。
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