研究課題/領域番号 |
18K14639
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
川本 晃大 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教 (90631523)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | クライオ電子顕微鏡 / タンパク質輸送 / 膜タンパク質 / Ⅲ型分泌系 / 蛋白質輸送 / 構造生物学 / 細菌 / III型分泌系 / 病原性細菌 |
研究成果の概要 |
本研究では、未だ明らかにされていないⅢ型分泌系の蛋白質分泌機構を解明することを目的とし、クライオ電子顕微鏡を用いてその全体構造を高分解能で明らかにすることを目指した。 同じⅢ型分泌系に分類される細菌べん毛蛋白質輸送装置に着目し、構成膜蛋白質の構造解析を行った結果、これまでの生化学的実験から予想されていたものとは異なる対称性で構造を形成していることが明らかになった。また、その構造は、すでに報告されているイオンチャネルの構造と類似性があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多剤耐性菌の出現により治療困難な感染症が増え、新たな視点からの感染症対策が急務となっている。本研究で着目しているⅢ型分泌系の蛋白質分泌機構を分子・原子レベルで解明し、これらの働きを不活化することができれば、細菌を殺さず病原性のみを破壊する新しいタイプの感染症治療薬の開発につながることが期待される。また、すでに報告されているイオンチャネルの構造との類似性が示されたことから、これまで提唱されていた分泌機構とは異なる、新たな蛋白質の分泌機構の解明につながることが期待できる。
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