研究課題/領域番号 |
18K14645
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
三岡 哲生 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教 (60754538)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脂質 / 生体膜 / リン脂質 / ステロール / 膜ドメイン / 出芽酵母 / 脂質ドメイン / ホスファチジルセリン / 相分離 / 脂質分布 / 細胞膜 / 酵母 |
研究成果の概要 |
我々はリン脂質ホスファチジルセリンが合成できない出芽酵母の変異株において、細胞膜上に膜タンパク質が存在しない新奇な膜ドメインが発生すること、さらにこの細胞膜上の異常な膜ドメインに、酵母のリソソーム様オルガネラである液胞が接触することを見出した。本研究ではこの接触が積極的な膜ドメインの解消に寄与している可能性を検討したが、当初の仮説に反し、むしろ液胞と膜ドメインの接触は長時間安定的に持続する事が明らかとなった。本研究ではこの接触の生理的意義の全容解明には至らなかったものの、何らかの異常な膜に対しての新規の細胞応答である可能性が示唆され、膜ドメイン自体の幾つかの基本的性質を明らかにする事ができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体膜上で脂質やタンパク質がどのように動き、分布しているかは、細胞機能の理解にとって重要な問いであり未だに理解の途上である。本研究では、こうした分布が異常になる巨大な細胞膜領域の発見を起点として、この新規な膜領域の基本的性質や細胞内への影響を調べた。その結果、細胞膜上に発生した異常な膜領域に対して、液胞と呼ばれる小器官が細胞内部から接触し、それが長時間維持されるという新規な細胞内現象を観察することができ、またその性質の一端についても明らかにすることができた。
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