研究課題/領域番号 |
18K14653
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
長谷 拓明 大阪大学, 薬学研究科, 助教 (80779926)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | エピトランスクリトミクス / ALKBH ファミリー / メタボロミクス / がん |
研究成果の概要 |
ALKBH リコンビナントタンパク質と質量分析を用いた方法により、ALKBH ファミリーの新規基質探索を行った。結果、新たな反応経路としてALKBH4 による200 ヌクレオチド以下のRNA (small RNA) に含まれるmchm5U の低下反応、rRNA に対するALKBH1 によるhm5C 生成反応、およびALKBH5 によるrRNAおよびsmall RNA 中のm6A 脱メチル化反応の存在が示唆された。その他、機能未知ファミリー分子であるALKBH6 は腎臓癌にて発現と予後に相関があり、その発現抑制はがん細胞株の増殖を抑制し、スフィンゴシン1リン酸生合成経路に関わる事を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNA エピトランスクリトミクスについて新たな制御機構の存在を示すことが出来た。特に、未だRNA に対する酵素活性が報告されていないALKBH4 機能の可能性を示せたことは大きいと思われる。ALKBH4 が制御する可能性の示されたmchm5U はALKBH8 により生成される修飾体であり、エピトランスクリトミクス制御機構の新たな経路の存在が考えられる。また、ALKBH4 の肺がん患者における予後と発現の相関性を示すデータを保持しており、今後mchm5U の生成経路並びにその反応経路の詳細と癌における機能解析を進め、癌の分子基盤におけるエピトランスクリトミクスの発展に貢献できると考える。
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