研究課題
若手研究
本研究では、部位特異的スピンラベル電子スピン共鳴(SDSL-ESR)法を用いた。KaiB上の任意の位置にCys残基を導入し、スピンラベル(MTSSL)を化学修飾で付加した。ラベル化したKaiBとKaiAのC末端ドメインタンパク質を混合し、反応させるとKaiBからMTSSLの遊離が観察されたころから、KaiB上のKaiA相互作用部位を決定した。次に、KaiABC三者共存下でESR測定を行い、スピンラベルがいつ遊離するのかを検証した。その結果、反応開始12時間後からスピンラベルが遊離した。この結果から、KaiA-KaiBは12時間頃から相互作用を開始することが明らかになった。
これまでにも、KaiABC三者共存下で、複合体が経時的に変化していることは報告されていた。また、電子顕微鏡解析によりKaiABC複合体構造も明らかにされた。本研究では、具体的にいつ、どこでKaiA-KaiBが相互作用するのかを明らかにし、またKaiAのN末端ドメインの構造変化を示唆するデータを得た。SDSL-ESR法を用いた本解析では、全長タンパク質を用いており、より生理的条件に近い状態を反映している。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 3件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件)
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