研究課題/領域番号 |
18K14709
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 熊本大学 (2019) 筑波大学 (2018) |
研究代表者 |
佐田 亜衣子 (西村 亜衣子 / 佐田) 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任准教授 (80779059)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 上皮幹細胞 / 口腔粘膜上皮 / 表皮幹細胞 / 幹細胞ニッチ / 細胞系譜解析 / オミクス解析 / バイオエンジニアリング / 再生医療 / 三次元培養 / 皮膚科学 / ニッチ / 幹細胞老化 / 組織幹細胞 / 再生 / 口腔 |
研究成果の概要 |
ヒト皮膚において、表皮と真皮の境目は平坦ではなく、「上皮脚」と呼ばれる表皮が真皮に入り込んだ凹凸構造をとることが知られている。組織学的・病理学的観察により、上皮脚は、表皮幹細胞の局在と関係すること、皮膚の加齢や病変により形状が変化することが示唆されている。しかし、上皮脚構造と幹細胞機能との関連を実証するのは困難であった。本研究では、マウスで唯一上皮脚を持つ口腔粘膜組織に着目し、組織構造、幹細胞局在・挙動の解析と遺伝子発現プロファイルを行った。さらにin vitroにおいて、組織の凹凸構造を模倣した幹細胞培養系の構築を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚の表皮幹細胞は高い再生能を持ち、重症熱傷の治癒を目的とした移植医療に古くから利用されてきたが、結合組織も含めた複雑な皮膚の構造を完全に再生することは技術的に困難である。一方、口腔粘膜上皮は、角膜移植の細胞ソースとして広く使われ、再生医療の観点からも利用価値が高いが、幹細胞の基礎的特性の理解が遅れている。本研究は、上皮幹細胞の性質や制御メカニズムを包括的に理解し、より高度な再生医療の実現を目指す。幹細胞の増殖や分化に最適な凹凸構造を同定することは、将来的に、より質の良い人工皮膚の形成などにつながることが期待される。
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