研究課題/領域番号 |
18K14711
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
上坂 将弘 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (20756499)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 進化発生学 / 進化 / 発生 / 反復説 / 比較エピゲノム / エピジェネティクス / EvoDevo / 発生学 / バイオインフォマティクス |
研究成果の概要 |
動物の個体発生は、単細胞の受精卵から複雑な多細胞の体を作り上げる。この発生過程から、発生と進化の間には何らかの関係性があるのではないかと様々な説が提唱されてきた。その中でも有名なものの一つが反復説である。反復説によると、動物の個体発生は進化的に古い特徴から新しい特徴へ順番に発生させながら進んでいく。しかし、この考えはあくまで仮説であり、これまで反復説を定量的に支持する分子学的研究はなかった。本研究で、我々は遺伝子制御の観点から反復説の検証を行った。発生における活性化遺伝子制御領域を決定し、その進化的な古さを推定することで、遺伝子制御領域の活性化動態は反復パターンを示すことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で、発生過程における遺伝子制御領域の活性動態が反復パターンを示したことは、 発生過程は完全に自由自在に変化しながら進化してきたわけではないことを示唆している。これは、何らかの進化的制約が発生過程の進化的変更を徐々に後期段階に偏らせてきた可能性をも提起し、発生がもたらす進化的制約の重要性を、現在の進化学の理解において強調するものとなりうる。また、本研究で得られたゲノムワイドなクロマチン状態の発生系列データは、進化研究はもちろん、ゲノム情報からどのように表現型が生まれるかを理解する上でも重要な基盤的情報となる。
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