研究課題/領域番号 |
18K14731
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
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研究機関 | 基礎生物学研究所 |
研究代表者 |
中村 守貴 基礎生物学研究所, 植物環境応答研究部門, 特任研究員 (90808560)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 重力屈性 / 重力シグナリング / LAZY1ファミリー / タンパク質分解 / 細胞内局在 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
重力屈性反応における重力シグナリングは、アミロプラスト沈降による重力感受とオーキシン輸送制御とをつなぐ、重力感受細胞内の重要な情報伝達プロセスである。本研究課題では、重力シグナリングの鍵因子であるLAZY1ファミリーの量的制御と時空間的細胞内挙動を解析することで、重力シグナリングの分子機構の理解を目指した。本研究により、LZY3はユビキチン化され、ユビキチン-プロテアソーム経路を介して量的制御を受けている可能性を見出した。さらには、高感度のライブイメージング技術によりLZY3の可視化に成功し、LZY3がアミロプラスト沈降に伴って重力方向側の細胞膜へと局在変化することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では、LAZY1ファミリーの分子レベルでの研究は十分にされていなかった。また、LAZY1ファミリーが重力シグナリングで機能するにも関わらず、上流のプロセスであるアミロプラスト沈降との関連性に着目した研究は全くされていなかった。本研究により、LZY3はユビキチン化されることで存在量が低く保たれていることが明らかになり、重力シグナリングにおけるLAZY1ファミリーの量的制御の重要性を示すことができた。さらには、アミロプラスト動態とLZY3の細胞内動態を時空間的に関連づけたことにより、今後、LAZY1ファミリーを中心とした重力シグナリングの分子機構の理解が進むと期待できる。
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