研究課題/領域番号 |
18K14742
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44040:形態および構造関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小林 勇喜 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 助教 (80736421)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 一次繊毛 / メラニン凝集ホルモン / MCHR1 / 海馬スライス培養 / 海馬初代培養 / iPS細胞 / メラニン凝集ホルモン受容体1 / GPCR / 細胞内シグナル / 1次繊毛 / メラニン凝集ホルモン受容体1 / 繊毛縮退 / 培養細胞 / 海馬スライスカルチャー / メラニン凝集ホルモン受容体 |
研究成果の概要 |
メラニン凝集ホルモン(MCH)は、膜受容体であるMCHR1を介して摂食、情動、睡眠等、様々な生理作用に関与する。近年、MCHR1を含む一部のGPCRが、細胞膜ではなく、独立したオルガネラである1次繊毛膜上に局在することが報告された。これまでに我々は、hRPE1細胞モデル系において、MCHR1陽性繊毛がMCH刺激により短くなる現象も見出している。そこで申請者は、hRPE1細胞において、繊毛縮退に関わるシグナルおよび仲介分子候補を明らかにした。また、同様のシグナル系を介して、海馬組織培養、海馬分散培養、hiPSC細胞においてもMCH-MCHR1系による繊毛縮退が生じることを証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GPCRは、細胞膜上に局在する事を前提に研究が進められてきた。近年、MCHR1を含む幾つかのGPCRが、細胞膜ではなく、肥満を含む様々な疾患に関与する一次繊毛というオルガネラの膜上に発現することが報告された。さらに、MCHを介してMCHR1陽性一次繊毛が短くなることを培養細胞系にて明らかにしている。本研究では、培養系(培養細胞、海馬初代培養、海馬器官培養等)および個体の脳を用いて、MCH-MCHR1を介した繊毛縮退の普遍性と縮退の分子機構の解明を試みた。本成果は、1次繊毛という「場」を起点とするGPCRシグナルとそれに続く生理作用を制御する神経回路の解明に繋がる新たな道を拓く可能性がある。
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