研究課題/領域番号 |
18K14773
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45020:進化生物学関連
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研究機関 | 京都大学 (2020) 株式会社生命誌研究館 (2018-2019) |
研究代表者 |
有本 晃一 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(PD) (50814513)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 寄主転換 / 寄生蜂 / 絶対送粉共生系 / 種分化 / イチジク属植物 / イチジクコバチ / 絶対送粉共生 / 種特異性 / 適応進化 |
研究成果の概要 |
イチジク属植物と相利共生関係にある送粉コバチ(イチジクコバチ類)を捕食寄生する寄生蜂の寄主転換や種分化の機構を解明するため、東アジア地域に自生するイチジク属植物各種から得られた寄生蜂において、DNAの部分配列を用いた系統解析や形態観察を行った。DNA解析の結果、多くの寄生蜂種においてその寄生対象は1、2種の共生系であったが、ある寄生蜂の一種は6種の共生系を寄生対象にしていることが判明した。形態観察の結果、この寄生蜂の一種では触角や体サイズ、産卵管の形質に顕著な可塑性が見られ、複数の寄主利用を可能にする際に、形質の可塑性が重要である可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微小な寄生蜂は、昆虫の中でも潜在的な種多様性が非常に高いとされているが、その種分化機構を理解する上で重要な寄主転換のあり方への理解は不十分である。イチジク送粉共生系の寄生蜂の研究は、集団遺伝構造の解析やファウナの解明、形態情報の把握など、様々存在するがそれぞれの研究が独立に行われており、各分野の情報を統合して総合的に種分化や寄主利用の違いについて議論した研究はなかった。本研究では、東アジア地域においてイチジク絶対送粉共生系を利用する寄生蜂を網羅的に扱い、遺伝子情報や生態・形態情報を統合して調査できるようにした。
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