研究課題/領域番号 |
18K14776
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
山迫 淳介 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 植物防疫研究部門, 主任研究員 (20748959)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 訪花性昆虫 / 甲虫目 / 共進化 / 系統分類 / 系統進化 / 進化 / 系統 / 生態 / カミキリムシ |
研究成果の概要 |
甲虫目は、白亜紀前期~中期には被子植物の花粉媒介を担っていたと考えられており、カミキリムシ科の含まれるハムシ上科も初期花粉媒介甲虫の重要な一群である。しかし、カミキリムシ科は、花粉媒介甲虫の大群であるにも関わらず、いつから花粉媒介をしていたのか明らかとなっていない。そこで、カミキリムシ科の訪花性に関する進化学的解析を行った結果、カミキリムシの訪花性は、白亜紀前期~中期に少なくともカミキリ亜科とハナカミキリ亜科で独立に起源したものと推定された。さらに、新生代までには効率的に訪花する系統が各亜科に複数現れ、それらが多様化したことで現代の訪花性カミキリムシの繁栄につながったと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、白亜紀前期から中期にかけて出現したと考えられている被子植物の昆虫受粉生態系において、訪花性カミキリムシも初期の訪花性甲虫の一群として花粉媒介の役割を担っていた可能性を示唆するものである。本研究結果は、カミキリムシの遺伝子情報に基づく間接的な証拠ではあるものの、甲虫目と被子植物の花粉媒介を通じた共生系とその進化、およびそれぞれの多様化に関する興味深い事例を提供する。
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