研究課題/領域番号 |
18K14783
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020) 国立研究開発法人理化学研究所 (2018-2019) |
研究代表者 |
西村 祐貴 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (20783012)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ミトコンドリアゲノム / 転写後修飾 / C-to-U RNAエディティング / DYW型PPRタンパク質 / 有中心粒太陽虫類 / ネコブカビ類 / RNAエディティング / DYWドメイン / PPRタンパク質 / C-to-U型RNAエディティング / 有孔虫類 |
研究成果の概要 |
C-to-U RNAエディティングは陸上植物をはじめとして様々な系統のオルガネラで起きている転写後修飾であるが、本研究は公共データベースを網羅的に探索することで、新たにネコブカビ類と有中心粒太陽虫類でも本現象が起きている可能性を見出した。ネコブカビ類については公開されているミトコンドリアゲノムからもC-to-U RNAエディティングが起きている可能性が高いと裏付けられた。さらに有中心粒太陽虫類については実際にC-to-U RNAエディティングが起きていることを確認し、またエディティングを担うタンパク質を解析することで当系統群におけるエディティングシステムの進化を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は未だ理解が不十分だと考えられるミトコンドリアゲノムの多様性について、転写後修飾という面から新たな知見をもたらしたという意義がある。様々な系統群でC-to-U RNAエディティングが行われていることが改めて示されたことは、本現象が多様な真核生物におけるミトコンドリアの進化と深く関連していることを示唆している。その一方で、有中心粒太陽虫類では遺伝子の縮退によってエディティングシステムが二次的に失われた可能性が示されたのは進化生物的に興味深いと言える。さらに本現象はターゲットとする塩基のみを高い特異性で置換するので、生物工学的分野に応用されるポテンシャルがある成果である。
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