研究課題/領域番号 |
18K14784
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 滋賀県立琵琶湖博物館 |
研究代表者 |
大槻 達郎 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 主任学芸員 (60760189)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ゲノム進化 / 地域適応 / 共生 / 根粒菌 / マメ科植物 |
研究成果の概要 |
根粒菌は、種類によって特定のマメ科植物(宿主)と共生する(寄主特異性)。宿主が同種であるが異なる環境に適応した生態型の場合、宿主特異性が維持されるかは不明である。本研究では、各々の生態型に付着する根粒菌のゲノムを明らかにすることで、宿主特異性の創出・維持機構の解明を目指した。 宿主から単離培養した根粒菌の系統解析(16SrRNA遺伝子)では、生態型間における特異性は確認できなかった。そこで、宿主に相互感染実験を行い、直接特異性を明らかにすることを試みたが、根粒数や根粒の大きさには違いが見られたものの、現時点では宿主の成長には大きな違いは確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域適応は生物多様性を創出する主要な原動力である。近年の進化研究では、分子遺伝学や生態学の知見を基に多様化プロセスに迫る研究が求められるが、本研究はそうした潮流に合致する。さらに、根粒共生系の進化という、生物間相互作用の多様性と進化の過程を明らかにする点で、生物多様性の根本的な仕組みに迫ることができる。 研究材料(寄主)は滋賀県の絶滅危惧種に指定されており、行政や地域住民から保全手法の確立が強く求められている植物である。本研究の知見は、保全に関わるステークホルダーの活動を支援できる点において、社会的な意義がある。
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