研究課題/領域番号 |
18K14791
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 公益財団法人黒潮生物研究所 |
研究代表者 |
戸篠 祥 公益財団法人黒潮生物研究所, 研究部局, 主任研究員 (30814397)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ハブクラゲ / ポリプ / プラヌラ / 生活史 / 刺傷被害 / 箱虫綱 / 生態 / 飼育観察 / 立方クラゲ |
研究成果の概要 |
箱虫綱の一種ハブクラゲの生態学的および分類学的知見を得るために、野外採集調査および飼育観察により、本種の生活史の解明を試みた。本研究では、1)沖縄本島におけるハブクラゲの季節的消長と出現動態、2)プラヌラの付着基質選択性、初期ポリプの生理生態、形態変化、3)メデューサの形態的変化、4)東南アジアに生息する箱虫綱の多様性について調査を進めた。その結果、ハブクラゲの生活史は他の箱虫綱と同様にポリプとクラゲが世代交代し、ポリプがクラゲへ完全変態すること、東南アジアにはハブクラゲ属の未記載種が複数、生息することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
沖縄に生息する箱虫綱の一種ハブクラゲは致死的な刺傷被害をもたらすため、公衆衛生上の大問題となっている。そのため、本種の刺傷被害対策が急務とされている。また、箱虫綱の生活史はほとんど知られていないため、底生世代であるポリプと浮遊世代であるクラゲが互いに別種とされるような混乱が起こっている。本研究では、ハブクラゲの生態学的および分類学的研究を進め、本種の季節的消長や出現動態、生活史、東南アジアにおけるハブクラゲ属の多様性を明らかにした。本研究により得られた成果は、ハブクラゲの防除や箱虫綱の分類学的整理の基盤となるものである。
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