研究課題/領域番号 |
18K14796
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
栂 浩平 日本大学, 文理学部, 助手 (10726798)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 変態 / 密度依存 / 昆虫 / RNA-seq / 発生の可塑性 / 密度応答 / 混み合い / 環境応答 / 変態制御 / RNAi / ジャイアントミルワーム / 環境要因 / ホルモン / 環境感受 |
研究成果の概要 |
ジャイアントミルワームは,集団が高密度状態だと変態のタイミングが抑制される.密度を操作した飼育法により,本種の幼虫は,隔離状態によって始まるタイマーを体内に保有しており,高密度条件はこのタイマーをストップすることで,変態を遅延していることがわかった.高密度による変態の遅延は,昆虫の脱皮ホルモンの上昇が起こらないことに起因していた.関与する遺伝子群を明らかにするため,RNAシーケンス解析を行い,隔離や高密度に応答して発現が上昇する遺伝子を特定した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジャイアントミルワームの密度に依存した変態の抑制は,高密度で起こりやすい共食いを避ける機構である.密度は自身だけでなく他の個体の行動に依存して変動しうる.本研究は,周囲の密度に合わせて自身の成長を適切にフィットさせるのに必要な遺伝子とは何かを明らかにするものである. 明らかになった遺伝子は,昆虫の成長制御に関わるものであり,農業で昆虫の成長制御剤のターゲットになりうる.実際に,明らかになった遺伝子の中に,odorant binding proteinが入っており,これは殺虫剤のターゲットとして注目されている.
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