研究課題/領域番号 |
18K14804
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45050:自然人類学関連
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研究機関 | 群馬パース大学 (2020-2021) 大阪大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
後藤 遼佑 群馬パース大学, リハビリテーション学部, 講師 (00755788)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 直立二足歩行 / ヒト / シロテテナガザル / ニホンザル / 脊柱起立筋 / 筋電図 / 体幹 / 進化 / 頭部加速度 / 傍脊柱筋 / 二足歩行 / 体幹運動 / 体幹直立適応 / 加速度 / テナガザル / 運動解析 / 運動制御 / ロコモーション / 霊長類 / 生物人類学 / バイオメカニクス |
研究成果の概要 |
ヒトの二足歩行では体幹の直立位が常に維持される点において他の霊長類が時折行う二足歩行とは異なる。本研究では、ヒトと他の霊長類で共有される特徴とヒト固有の特徴を明らかにすることを目的として、3種霊長類 (ヒト、シロテテナガザル、ニホンザル) の傍脊柱筋の活動を分析した。 本研究から3つの知見が得られた。(1) 本研究の3種霊長類はみな、傍脊柱筋が二足歩行時の同質的な力学的変化に対して活動するが、(2) ヒトだけがその変化に予期的に活動する可能性がある。また、(3) ヒト上科に属するヒトとシロテナガザルでは傍脊柱筋が非常に特徴的な様式で協調的に活動し、その様式はニホンザルには見られない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は体幹直立性の進化についてこれまで提唱されてきた仮説を新たな視点から支持するものである。これまでの研究から、ヒトの体幹直立性はヒト固有の特徴というよりもむしろ、ヒト上科全体に存在する多様性の一端に位置付けられると考えられてきた。この主張は主に霊長類の筋骨格系に関する形態的研究から構築された仮説である。本研究は筋活動等の生理的指標を分析した場合においても、ヒトと類人猿に類似した体幹直立基盤が存在することを明らかにした。すなわち、ヒトと類人猿では筋骨格系だけでなく、筋活動を調節する神経系にも体幹直立に適応した動物群である可能性を新たに提示した。
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