研究課題/領域番号 |
18K14812
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
松本 直之 金沢大学, 医学系, 助教 (20774756)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 大脳皮質 / フェレット / 脳回 / FGFシグナル / 高等哺乳動物 |
研究成果の概要 |
ヒトなどの高等哺乳動物にある大脳皮質の脳回は、大脳皮質の拡大と高次脳機能の獲得に重要と考えられるが、脳回形成の分子機構はほとんど明らかになっていない。本研究課題では、脳回形成における内在的なFGFシグナルの重要性を検証した。フェレットの大脳皮質に優性不能型FGF受容体を発現させた結果、脳回形成が阻害された。組織レベルでの解析を行った結果、優性不能型FGF受容体により高等哺乳動物に特徴的な神経前駆細胞(oRG)が減少していた。これらの結果は、FGFがoRGの分裂を促進し、その結果として脳回が生じるとの仮説を支持している。我々の研究技術は、高等哺乳動物に特徴的な様々な脳構築の解析に有用である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られる成果は、高等哺乳動物に特徴的な脳回形成機構の解明といった神経科学への貢献のみならず、滑脳症や多小脳回症などの脳回形成異常の疾患病態の解明にも発展するなど臨床医学への貢献も大きく、社会的な波及効果も大きい。さらに脳回以外にも多く存在する高等哺乳動物に特徴的な様々な脳神経構築の解析にもつながるなど波及効果も大きい。
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