研究課題/領域番号 |
18K14813
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
木矢 星歌 金沢大学, 生命理工学系, 研究協力員 (40793196)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 神経科学 / 性行動 / 初期応答遺伝子 / 即初期遺伝子 / 神経科科学 |
研究成果の概要 |
動物は環境から種々の感覚情報を受け取り、適切な行動を選択する。本研究ではショウジョウバエをモデルとして、脳で複数の感覚入力を受ける神経群aSP2(雄の性行動時に活動する神経として本研究者らが報告)に着目し、感覚情報の統合と行動決定を行う神経機構の一端を明らかにすることを目指した。aSP2神経の活動を抑制したショウジョウバエの雄では求愛が断続的になったことから、aSP2神経は求愛持続の決断や性行動のモチベーション維持に関わることを見出した。また、雌との接触によって雄の脳内でaSP2神経の活動が変動することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ショウジョウバエの脳高次中枢に存在するaSP2神経は雄で構成細胞数が多く、発達した雌雄差のある神経回路であることは知られていたが、その性行動における機能は不明であった。本研究はaSP2神経が雌由来の感覚情報に応答し、雄の性行動モチベーション維持に関わることを初めて示した。これは昆虫の脳における行動決定機構の一端を明らかにするものである。昆虫における感覚情報統合と、性行動制御の詳細がさらに解明されれば、将来的には昆虫の産業的利用の拡大や新たな害虫防除法の開発に貢献すると考えられる。
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