研究課題/領域番号 |
18K14828
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
藤田 生水 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (80615138)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 小頭症 / Aspm / oRG / OSVZ / 細胞分裂 / 染色体分配 / 神経幹細胞 / アポトーシス / 紡錘体 / CRISPR/Cas9 / LGN / 紡錘体角度 / 接着結合 / 神経発生 / 大脳皮質 / outer radial glia / LGN/Gpsm2 / 外脳室下帯 |
研究成果の概要 |
本研究によって,Aspmの機能欠損が発生期大脳皮質において染色体分配異常を引き起こし,細胞死を増加させることによって脳サイズを減少させることが分かった。LGN変異によってoRGを増加させることによりAspm変異による細胞死が増加したことから,oRGを生じる発生様式がAspm変異による紡錘体形成不全に脆弱であることが示唆された。oRGの誘導による細胞死の増加は神経産生期中期以降に観察されたが,その理由として,増殖期から神経産生期初期にかけては神経幹細胞の上皮形態再生能によりoRGの産生が抑制されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Aspm遺伝子変異は,ヒトでは重篤な小頭症を引き起こすものの,マウスにおいてはわずかな表現型しか示さないことから,モデル動物を用いた小頭症の研究には困難が伴っていた。本研究では,LGN変異マウスを用いて人工的にoRG幹細胞を誘導することでAspm変異が重篤な小頭症を引き起こす現象を発見し,小頭症の発症機序を解明するために有用なモデル系であることを示した点で意義がある。また,oRGの発生時期特異的な誘導機構の研究を通して,神経幹細胞が発生初期には形態再生能を持つことを発見し,脳発生研究に新たな視点をもたらした。
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