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新規三次元解析法による海馬神経ネットワーク形成におけるApc遺伝子の機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K14843
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分46020:神経形態学関連
研究機関藤田医科大学

研究代表者

尾之内 高慶  藤田医科大学, 研究推進本部 オープンファシリティセンター, 講師 (20632954)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワードAPC / APC1638T / 海馬 / 神経細胞 / 神経ネットワーク / 光-電子相関顕微鏡法 / 組織透明化法 / APC / 神経ネットワーク形成 / 脳組織透明化法
研究成果の概要

Adenomatous polyposis coli(APC)タンパク質は最初、癌抑制因子として発見された。APCタンパク質のC末端が欠損した変異APCタンパク質(APC1638T)を発現するAPC1638Tマウスでは、β-カテニンの結合領域が保存されているので、癌は発生しない。本研究において私は、APC1638Tマウスの海馬神経細胞の構造解析を行った。APC1638Tマウスは、野生型APCマウスと比べて、海馬神経細胞の樹状突起が細く、c-Fos陽性神経細胞数が少なかった。APC1638Tマウスの海馬神経細胞の後シナプスにおいて、APCとPSD-95が共局在していなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

APCタンパク質は最初、癌抑制因子として発見されたので、腫瘍研究者の間に非常に関心が集まり、発癌に関する研究が今まで盛んに行われてきた。APCタンパク質は脳にも多く発現しているが、脳腫瘍の発生に関与していない。これまで、脳におけるAPCタンパク質の働きは、よく分かっていなかった。本研究より、海馬に発現するAPCが海馬神経ネットワーク形成に関与していることが示唆された。本研究に用いたAPC1638Tマウスは、統合失調症様行動を示す。APC1638Tマウスを使った研究は、統合失調症の発症メカニズムの解明に前進をもたらし、統合失調症の新たな治療法の開発につながると期待される。

報告書

(5件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Morphological and functional abnormalities of hippocampus in APC1638T/1638T mice2020

    • 著者名/発表者名
      Li Chenguang、Onouchi Takanori、Hirayama Masaya、Sakai Kazuyoshi、Matsuda Shuji、Yamada Nami O.、Senda Takao
    • 雑誌名

      Medical Molecular Morphology

      巻: 54 号: 1 ページ: 31-40

    • DOI

      10.1007/s00795-020-00257-3

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2023-01-30  

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