研究課題/領域番号 |
18K14845
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
可野 邦行 東北大学, 薬学研究科, 助教 (50636404)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 求心性迷走神経 / 生理活性脂質 / Gタンパク質共役型受容体 / 迷走神経 / GPCR |
研究成果の概要 |
内臓の環境変化を感知する知覚神経として機能する求心性迷走神経に対し、その新たな感知メカニズムを明らかにすべく、迷走神経に発現するGタンパク質共役型受容体(GPCR)の網羅的な探索を行った。その結果、主に生理活性脂質をリガンドとするGPCRが多数確認され、そのうちのいくつかが実際に迷走神経を活性化させるポテンシャルを有すること、迷走神経を介して呼吸や炎症性サイトカイン、摂食行動を変動させうることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
迷走神経はほぼ全ての内臓機能を支配する神経であり、この神経の活性化によって臓器機能が変化する。最近、迷走神経を標的とした疾患治療戦略が注目されているが、迷走神経の活性化機構の理解が十分ではないことから、電気刺激デバイスを外科的に埋め込むことで迷走神経を活性化させる必要がある。本研究では迷走神経の新たな活性化機構を明らかにすべく、特に脂質を認識する受容体に着目して解析したところ、実際に脂質受容体の作動薬が迷走神経を活性化させ、一部の臓器機能を変化させることを見出した。従って、今後これらのメカニズムをより詳細に解析することで、脂質受容体を通じた迷走神経制御が可能になることが期待される。
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