研究課題/領域番号 |
18K14850
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
杉田 祐子 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教 (30712301)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 神経科学 / 視覚 / 網膜 / 眼球運動 / マウス |
研究成果の概要 |
ON経路とOFF経路の視運動学的応答(OKR)に基づく視覚処理の時間的特性を理解するために、網膜ON型双極細胞が欠損されたモデルマウスを用いてISI実験を行った。野生型マウスと網膜ON型双極細胞欠損マウスでは、ISIが長くなるにつれOKRは減少し、最終的に視覚運動の方向が逆転した。特に、網膜ON型双極細胞欠損マウスの場合、野生型マウスよりも短いISIでOKRの進行性の減少および方向逆転が見られた。これらの結果は、ON型双極細胞欠損マウスの時間的特性が野生型マウスと比較して速いことを示し、時間分解能におけるON、OFF経路には異なる役割があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
網膜はON・OFF経路の並列情報処理を行うことが動物種を超えた大きな特徴であるが、網膜情報処理の柱となるONとOFF経路の情報処理のメカニズムや並列情報処理の生理学的意義といった重要な問題はいまだ解明されていない。本研究は、申請者の所属研究室が実績を有する遺伝子改変マウス作製技術や申請者が確立したマウス精密OKRの測定解析技術と組み合わせることによって、今まで未解明であった視覚におけるON・OFF経路の機能的意義を明らかにできる重要な研究になると考えている。
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