研究課題/領域番号 |
18K14867
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
君嶋 敦 大阪大学, 薬学研究科, 特任助教 (20812134)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 天然物合成 / フロー合成 / 網羅的合成 / 酸化的脱芳香環化 / トリコデルマミド / がん微小環境 / 構造活性相関 / 全合成 / 天然物 / 増殖阻害活性 / 一重項酸素 / 脱芳香環化 / 真菌 / DC1149B / グルコース飢餓環境選択的 |
研究成果の概要 |
正常細胞にはみられない、がん細胞特異的な微小環境下で、選択的にがん細胞の増殖を阻害すると期待される天然物DC1149B、及びその類縁体について迅速かつ網羅的な合成研究に取り組み、生物活性発現に必須な化学構造の解明を目指した。その結果、独自に開発した一重項酸素を用いる脱芳香環化/oxy-MIchael付加のタンデム反応を基盤とし、トリコデルマミド系天然物三種の不斉合成を達成した。また、DC1149Bにおいてはその化学構造と低栄養環境選択的がん細胞増殖阻害活性の相関についても重要な知見を得るに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題では、DC1149Bおよび類縁化合物の網羅的合成研究に取り組んだ。その結果、共通重要骨格である光学活性なcis-1,2-オキサザデカリンエノンの効率的な新規構築法を開発した。また、本手法を基盤として、トリコデルマミドD,E及びFの統一的な初の不斉合成を達成した。本化合物群は副作用の少ない抗がん剤のリード化合物への可能性を秘めていることから、今回得られた成果は合成化学及び創薬化学の両領域への大きな波及効果が期待できる。
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