研究課題/領域番号 |
18K14871
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
山口 英士 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (10737993)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 有機金属化学 / Ni / カルボニル付加反応 / Grignard反応 / 還元的カップリング / 有機金属錯体 / ニッケル |
研究成果の概要 |
本研究では、ニッケル触媒を利用する還元的なカルボニルのアリール化反応を検討した、反応はNiCl2(bpy)錯体を用いることによって効率的に進行した。この時の高活性なニッケル中心はジイミン系の配位子、並びにNaIによって電子的に安定化されていると考えられる。この高活性な活性種によって30を越える基質で反応が進行した。その多くは80%を越える収率を収め、エステルやケトン等のカルボニル基や、プロトン源となるヒドロキシル基を含む基質など従来では使用の困難な基質にも適用可能であった。また不斉配位子を用いることでエナンチオ選択的な反応への応用も見出されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではGrignard反応の持つ、100年の歴史を打ち破る触媒的Grignard型反応の実現を目指し研究を遂行する。よってこれらの欠点を克服し、系中で触媒量の求核性化学種の生成を伴う触媒的Grignard型反応の開発は、医薬品の合成戦略を拡大するものである。本研究目的は新奇反応性を有する触媒反応の開発を通し、持続可能な化学の実現と医薬品製造(ものづくり)における問題点の克服を同時に達成するものである。
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