研究課題/領域番号 |
18K14884
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松岡 悠太 九州大学, 薬学研究院, 助教 (20783509)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フリーラジカル / 酸化ストレス疾患 / 脂質過酸化反応 / 脂質ラジカル / アルデヒド / 脂質 / 質量分析 / 肝疾患 / 動脈硬化症 |
研究成果の概要 |
脂質過酸化反応は、様々な酸化ストレス性疾患への関与が認知されつつある。その一方、最終産物であり、疾患発症を助長する脂質アルデヒドの構造情報については未だ不明瞭な点が多い。その要因としては、脂質アルデヒドが複雑かつ多彩な反応機構を経由して生成する点や、適切な測定技術が不足している点が挙げられる。そこで本研究では、我々が近年開発した脂質ラジカル構造解析技術を発展させることで、新規化学種を含む計140種の脂質アルデヒドの構造推定に成功した。さらにこれら構造情報を活用することで、酸化LDL中にて生成する脂質アルデヒドの体系的解析を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疾患発症時における脂質アルデヒドの重要性はかねてより、多くの研究者の間で議論されてきた。しかしながら、その構造情報が不足していたため、具体的にどのようなアルデヒド種が増減しているかは不明であった。一方、我々が新たに提唱した脂質アルデヒド解析手法は、反応系中において生成する様々な脂質アルデヒドを体系的に評価することができる。このため、本手法を今後さらに応用することで、「脂質の酸化反応」に焦点を当てた新たなバイオマーカー探索および疾患メカニズム解明が期待される。
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