研究課題/領域番号 |
18K14893
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鍛代 悠一 北海道大学, 薬学研究院, 助教 (90756165)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自然免疫 / がん免疫 / DAMPs / 細胞死 / 抗がん剤 / プログラム細胞死 |
研究成果の概要 |
これまでに申請者は抗がん剤であるトポテカンががん免疫を活性化させる内在性分子(DAMPs)のがん細胞からの放出を伴う細胞死を誘導することを明らかにしていた。本研究ではこの細胞死機構の解明を行い、トポテカンによるDAMPsの放出はトポテカンの既知の標的であるTOP1には依存せず、新規標的であるリボソームタンパクRPLXを阻害することで誘導されることが判明した。さらにRPLXのノックダウンはがん細胞からのDAMPsの放出を促進することでがん免疫の活性化を促進し、担がんマウスモデルにおいて抗PD-1抗体による腫瘍抑制効果を増強した。本研究はがん免疫を活性化させる新規標的分子を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究より、抗がん剤であるトポテカンは既知の標的であるトポイソメラーゼI以外にも未知の標的が存在することが示唆されていたが、その詳細は不明であった。本研究ではトポテカンの新規標的タンパクを明らかにし、このタンパクを阻害することでがん免疫療法の改良につながることを解明した。今後はこの新規標的タンパクを特異的に阻害する化合物の作成とその評価に取り組むことで、既存のがん免疫療法の治療効果を改善することに挑戦していきたい。
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