研究課題/領域番号 |
18K14905
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
紅林 佑希 静岡県立大学, 薬学部, 助教 (90751983)
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研究期間 (年度) |
2020-03-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ウイルス / インフルエンザ / シアリダーゼ / 薬剤耐性 / 蛍光プローブ / イメージング / インフルエンザウイルス / BTP3-Neu5Ac |
研究開始時の研究の概要 |
インフルエンザの治療にはシアリダーゼの阻害剤が有効であるが、薬剤に耐性化を示すインフルエンザウイルスの出現が大きな問題となっている。研究代表者はウイルスのシアリダーゼ活性を蛍光試薬により可視化する技術を開発した。本研究では、研究代表者が開発したウイルスの可視化検出技術を基軸に、迅速かつ簡便な薬剤耐性ウイルスの検査法を確立する。蛍光試薬や検出条件・手法の改良、簡易な操作系の確立を行うことで迅速かつ簡便な検査法を開発する。簡便で迅速な薬剤耐性判定法の開発は、薬剤耐性ウイルスの検査や薬剤耐性ウイルスの検体収集、薬剤耐性機構の解明研究に大きく寄与する技術となることが期待される。
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研究成果の概要 |
インフルエンザウイルスの治療薬として使用されるシアリダーゼ阻害剤は国内でも広く使われる一方で、ウイルスの薬剤耐性化が問題となる。代表者はこれまでにウイルスシアリダーゼを研究する中でシアリダーゼの蛍光イメージングプローブを開発してきた。本研究では蛍光イメージングプローブを用いた薬剤耐性インフルエンザウイルスの迅速かつ簡便な検出技術の開発を行った。本研究により蛍光プローブの改良による高感度化や、蛍光プローブによる簡便かつ迅速な薬剤耐性インフルエンザウイルス検出技術の基盤を確立した。本研究で確立した技術を利用することで、薬剤耐性インフルエンザウイルスのサーベイランスや性状解析の進展が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シアリダーゼの蛍光プローブを用いた薬剤耐性インフルエンザウイルスの検出技術は、ウイルスがシアリダーゼ阻害剤に耐性か直接検出可能であり、今後想定される未知の変異ウイルスの出現にも対応可能である。本研究で開発した薬剤耐性ウイルスの検出技術は専門的な技術を必要とせず、約15分以内に目視で判定可能であり、既存のウイルス検出法に匹敵する感度を示した。簡便、迅速かつ高感度な本検出系は、薬剤耐性ウイルスのサーベイランスに大きく貢献する技術である。シアリダーゼの検出プローブの開発研究は、薬剤耐性ウイルスの検出のみならず、ウイルスの感染機構や性状を理解するための画期的なツールとして利用されることも期待される。
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