研究課題/領域番号 |
18K14907
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
齋藤 康昭 北里大学, 薬学部, 助教 (00631730)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | D-アミノ酸 / D-グルタミン酸 / D-アスパラギン酸オキシダーゼ / 線虫 C. elegans / 寿命 / TORC1 / GCN2 / NMDA受容体 / 老化 / 線虫 |
研究成果の概要 |
以前に研究代表者らは、線虫Caenorhabditis elegansを材料にしてD-アミノ酸が寿命に深く関与することを見出した。これは、これまで全く想定されていなかった事実である。そこで、D-アミノ酸がどのように寿命制御に関与するのかを、寿命研究の成果が豊富な線虫を用いて解析した。D-グルタミン酸含量は老化に伴って低下し、その含量の調節はD-アスパラギン酸オキシダーゼ(DDO-3)によって行われていることを明らかにした。さらに、D-グルタミン酸による寿命延長作用はアミノ酸感受システムおよびNMDA受容体を介した神経伝達に強く関与していることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、日本は超高齢社会を迎え、健康長寿社会の実現は国民の最大の関心事である。寿命制御メカニズムの解明は、老化によって生じる代表的な疾患である糖尿病などの生活習慣病の予防や治療、ひいては健康寿命社会の実現につながる。本研究の成果は、寿命制御の研究に新しい切り口を与えると考えられる。一方、我々は他大学との共同研究により、長年その存在に疑問が持たれていたD-グルタミン酸が確かにマウスに存在し、心機能に重要な役割を持つことを明らかにしている。哺乳類体内でのD-グルタミン酸の生理的役割の解明をめざすにあたり、本研究の成果は意義深いと言える。
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