研究課題/領域番号 |
18K14908
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
長谷川 晋也 星薬科大学, 薬学部, 講師 (60386349)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ケトン体 / 脂質代謝 / 認知機能障害 / 脳・神経系 / コレステロール / トリグリセリド / 高脂肪食 / ケトン体代謝 / 脂質代謝異常 / アセトアセチルCoA合成酵素 / CRISPR/Cas9 / スプライシングバリアント / 神経機能 / ノックアウトマウス |
研究成果の概要 |
アルツハイマー型認知症などの認知機能障害は未だ発症機序に不明な点が多く、その治療も対症療法を中心としている。我々は、ケトン体代謝酵素であるアセトアセチルCoA合成酵素 (AACS) の脳・神経系における役割を検討した。脳組織において神経の発生・発達に関わる遺伝子がAACSにより調節されることを見出し、糖・脂質代謝異常の状態においては、AACSがミトコンドリアの代謝や神経の形態形成に関わる因子を調節する可能性を示した。以上の結果は、脳・神経系の機能におけるケトン体代謝の新たな役割を明らかにし、認知機能障害などの神経変性疾患に対する新たな治療法や予防法に関して、有益な基礎的知見となり得る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー型認知症などの認知機能障害は65歳以上の高齢者において有病率が15%と推定され、認知症と正常の中間に分類される境界型の人と合わせるとその割合は28%に及ぶが、未だ発症機序に不明な点が多く、その治療も対症療法を中心としている。本研究の成果により、未だ着目されていなかったケトン体代謝が神経の正常な発生や発達に関わる可能性が示唆され、認知機能障害などの神経変性疾患の病態を解明するうえで、検討するべき機能を有することが示唆され、予防や治療法に繋がる知見となる可能性が示唆された。
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