研究課題/領域番号 |
18K14909
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 (2020) 鈴鹿医療科学大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
安田 浩之 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (40780284)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 好中球細胞外トラップ / NETs / NETosis / エピジェネティクス / DNAメチル化 / PAD4 / ヒストンシトルリン化 |
研究成果の概要 |
本研究は、好中球細胞死の一種であるNETosisの誘導機構の解明に向けて、エピジェネティクス、特にDNAメチル化制御の観点から解明を目指した。DNAメチル化転移酵素であるDNMT1を5-azacytidine(Aza)によって阻害することでNETosisの誘導が亢進した。このときアルギニンをシトルリンに変換する酵素であるPAD4の発現が亢進し、PAD4阻害剤やミトコンドリア活性酸素消去剤を前処理することで、Aza誘導性NETosisが抑制された。 以上より、NETosis誘導はDNAメチル化状態の変化によって制御されると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NETosis誘導におけるPAD4の発現や活性酸素の関与は知られている。しかし、様々な疾患におけるエピジェネティック異常の観点からNETosisの誘導機構を指摘した報告は全くない。本研究では、好中球の分化過程におけるDNAメチル化制御の観点からNETosis誘導機構の一端を明らかにした。 本研究における好中球のDNAメチル化状態とそれに起因するNETosisの誘導機構の知見は、NETosisが誘導される様々な疾患の病態悪化機構の解明に向けた重要な情報を提供できたと考える。
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