研究課題/領域番号 |
18K14912
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
佐久間 智理 国立感染症研究所, 細菌第一部, 主任研究官 (80782888)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本脳炎ウイルス / ゲノムワイドスクリーニング / 宿主因子 / Huh7細胞 / ゲノムワイド探索 |
研究成果の概要 |
日本脳炎ウイルスはアジア各地に広く分布し、ヒトに重篤な急性脳炎を引き起こす。日本脳炎ウイルスに対する培養細胞の抗ウイルス応答機構については様々な解析が行われているが、まだ不明な点も多い。 本研究の目的は、CRISPR/Cas9システムによる遺伝子ノックアウト系およびCRISPR/Cas9システムの変法である遺伝子発現活性化系を使用したゲノムワイドスクリーニングにより、遺伝子ノックアウトまたは過剰発現で日本脳炎ウイルスに耐性を示す宿主因子を同定することである。2種類のゲノムワイドスクリーニングを行った結果、日本脳炎ウイルスの感染に関わる複数の宿主因子の同定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本脳炎は東アジア、東南アジア、南アジアにかけて各地に広く流行している急性脳炎である。日本国内ではワクチンの接種により流行は制御されているが、ブタが同ウイルスを有しているため感染の機会はなくなっていない。 本研究では遺伝子ノックアウト系スクリーニングにより日本脳炎ウイルスのライフサイクルに必要な宿主因子を単離し、遺伝子発現活性化系スクリーニングにより同ウイルスに抵抗性を示す宿主因子の単離に成功した。日本脳炎ウイルスのライフサイクルや宿主の抗ウイルス応答機構について新たな知見を得ることができ、感染症に関する基礎研究や感染症対策において非常に意義があった。
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