研究課題/領域番号 |
18K14936
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
酒井 一成 北里大学, 北里生命科学研究所, 研究員 (90760075)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糸状菌 / 二次代謝産物 / 休眠遺伝子の解錠 / 糸状菌二次代謝産物 / 二次代代謝能の解錠 / 抗生物質 / アンロッカー / cyclosporin / 糸状菌の化合物生産能の解除 / 生合成遺伝子の解放 |
研究成果の概要 |
申請者はユニークな構造を有する大村智記念研究所が保有する天然化合物ライブラリー約794化合物を用いて糸状菌の化合物生産能の制限を解除する低分子化合物(アンロッカー)の取得および取得したアンロッカーを利用し、糸状菌の二次代謝能を解放することで生産する天然有機化合物を単離、構造決定をすることを目的として研究を行った。その結果、74化合物がアンロッカー候補として選出された。様々な検討の結果、アンロッカーを見出した。アンロッカーの濃度依存的に新たに生産される化合物の量が変化することが示され、固体培地上でも培養性状に変化が現れることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はアンロッカーの探索が主題だが波及効果が大きい。現在、遺伝子工学的手法を用いて新たな生合成遺伝子を探索している研究施設は多い。しかし、本課題の学術的問いである「二次代謝産物能を制御している化合物は微生物が生産しているのではないか?」、「二次代謝産物能を制御している既存のターゲット以外に二次代謝能を制御しているタンパク質はあるのか?」という研究はあまりされていない。また、本研究によって得られたアンロッカーを用いることで既存または保有している糸状菌からも新たな有用化合物が生まれ、医薬品業界並びに農薬業界に多大な貢献することが期待される。
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