研究課題/領域番号 |
18K14940
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 九州保健福祉大学 (2021-2022) 鈴鹿医療科学大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
中村 賢一 九州保健福祉大学, 薬学部, 講師 (70512002)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | C-配糖体 / 腸内細菌 / 代謝酵素 / 生薬 / プエラリン / C-グリコシル化 / 代謝 / puerarin / タンパク質結晶化 / Gfo/Idh/MocA / 酸化還元酵素 / mangiferin / 結晶化 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、腸内細菌由来の「C-配糖体代謝酵素群」を同定し、C-C結合開裂反応の酵素触媒機構を解明することである。これまでの研究から、C-配糖体プエラリン代謝反応は中間体(プエラリン酸化物)を経由する2段階の酵素反応であることが明らかになっている。本研究では、3-oxo-グルコース存在下、プエラリンをプエラリン酸化物に代謝する酵素DgpAを同定した。また、プエラリン酸化物をダイゼインと糖誘導体(1,5-anhydro-D-erythro-hex-1-en-3-ulose)に代謝する酵素DgpB-DgpC複合体の推定酵素触媒機構を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
配糖体は高極性・高分子量のため経口摂取後に消化管から吸収されにくく、消化管下部で腸内細菌による種々の代謝を受ける。腸内細菌による配糖体の代謝は、漢方薬の薬効発現と密接に関わっていることが知られている。 葛根湯の構成生薬である「カッコン」には、イソフラボンC-配糖体のプエラリンが多量に含まれている。本研究で同定したプエラリンC-配糖体代謝酵素は新規酵素であり、また、カッコンに含まれる主要成分の代謝酵素であることから、本研究は葛根等の薬効発現機構を解明する一助になると考える。
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