研究課題/領域番号 |
18K14942
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
|
研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
高山 健人 福山大学, 薬学部, 講師 (60568559)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 大黄甘草湯 / センノシド / 腸内細菌叢 / 大黄 / アントラキノン / 食習慣 / 食物繊維 / 緩下薬 / 腸内細菌 / センノシドA / 食餌 / 漢方薬 |
研究成果の概要 |
大黄甘草湯の下剤効果の個人差は、食事による腸内細菌叢の違いが影響を及ぼすと考えられたことから、下剤効果と腸内細菌叢の変化との関連性について検討を行った。その結果、便秘症患者と腸内細菌叢が類似している高炭水化物および高脂肪飼料摂取下の腸内細菌叢において大黄甘草湯の下剤効果は促進され、その効果に大黄成分であるrhein 8-O-β-D-glucopyranosideが関与することを明らかにした。また、高繊維飼料摂取下の腸内細菌叢において大黄甘草湯の下剤効果は反対に抑制された。本研究から、食事による腸内細菌叢の違いが緩下薬のレスポンダーとノンレスポンダーを生み出す一因になっていることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬の効果には個人差のあることがよく知られているが、腸内細菌叢の違いが薬の効果にどのような影響を及ぼすのか探求する研究はほとんど行われていない。本研究では、腸内細菌との関わりが深い漢方薬について、緩下薬として頻用される大黄甘草湯の下剤効果と食習慣の関連性を明らかにすることができた。また、本研究から食習慣や緩下薬の違いによって便秘症の改善は異なり、それは腸内細菌叢の変化を介することが明らかになったことから、実社会・実臨床に反映できる興味深い知見が得られたと考えている。
|