研究課題/領域番号 |
18K14943
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 第一薬科大学 |
研究代表者 |
小川 鶴洋 第一薬科大学, 薬学部, 助教 (40781646)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 香気性化合物 / モノクローナル抗体 / 免疫染色 / 低分子化合物 / 摂食促進作用 / 嗅覚受容体 |
研究成果の概要 |
抗ベンジルアセトンモノクローナル抗体(MAb)の作製に成功したが、このMAbを用いた競合的ELISA法では交差反応の影響で、高精度かつ高感度な分析法を開発することは適わなかった。一方、3-フェニルプロパン酸(3PPa)やtrans-ケイヒ酸(CA)の2種類のみを検出し、分子量200未満の超低分子化合物をメンブレン上で選択的に可視化することに成功した。 シナニッケイの枝の切片をメンブレンに圧着して転写し、これを免疫染色(IS)した結果、樹皮周辺が染色されており、そこにCAが局在していることが明らかとなった。分子量200未満の化合物に対するISを用いた免疫組織学的手法への応用に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は分子量200未満の低分子化合物をメンブレン上で染色することに成功しており、植物組織からの転写でもこれを成功させている。このような染色法は大まかな化合物がどのような部位に局在しているかを視覚的に認識できるようにするだけでなく、染色に用いる発色剤を変えるれば、より細かな分布を顕微鏡で観察したり、どのあたりにどれだけの量が存在しているかを予想することに用いることができる。 このような発見は今後植物における生合成の研究や医薬品の研究で抗体の対象となる化合物がどのあたりにいるかを顕微鏡を使って視覚的に観察でき、そのような医薬品が働いている組織から作用メカニズムの解明の一助になる可能性がある。
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