研究課題/領域番号 |
18K14948
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
内田 淳 山梨大学, 医学部附属病院, 薬剤師 (40816865)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 光分解 / 活性酸素種 / ラジカルスカベンジャー / 光安定性 / ラジカル捕捉剤 / UV / ダカルバジン |
研究成果の概要 |
本研究課題は,臨床現場で課題となっている光安定性に課題を有する医薬品における光照射による副作用発現の戦略的回避を目指したものである.すなわち,ダカルバジン (DTIC) の光分解による血管痛発現の事象に基づき,DTIC の光分解機構を解明し,その機序に基づいた新規製剤設計の開発に挑戦した.本研究では,DTIC の光分解に活性酸素種が一部関与している可能性を見出し,その光化学的特性に基づいたラジカルスカベンジャーを添加することにより,DTIC の光安定化に成功した.本成果は,臨床現場で生じている光照射での医薬品による副作用発現回避をもたらし,より安心・安全な医療の提供に寄与するものあろう.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医薬品の光化学的特性に注目した研究は数多くなされているが,光化学的特性に基づいた光安定化手法は確立されていない.さらに,基礎的かつ科学的根拠に基づいた光安定化手法の臨床へのアプローチは未だにない.本研究成果は,医薬品の光化学的特性に基づいた新規光安定化手法を見出した.本手法は,臨床現場で生じている光照射での医薬品による副作用発現の科学的かつ本質的な回避をもたらし,より安心・安全な医療の提供に寄与すると期待できる.さらには,創薬段階で光安定性に課題を有する医薬品に,本検討で得られた方法論を適用することで,医薬品の開発の進展貢献可能な成果を得た.
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