研究課題/領域番号 |
18K14953
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
保嶋 智也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (50753555)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | トランスポーター / lysosome / ビタミン / ピリドキシン / チアミン / リソソーム / ビタミンプール |
研究成果の概要 |
申請者らが同定した新規トランスポーターlysosomal multivitamin transporter 1(LMVT1)の詳細な機能解析を行った。その結果、LMVT1は酸性環境にあるリソソーム内から中性域pH環境にある細胞質へのpyridoxineを始めとした種々のビタミンの排出輸送に働いている可能性が考えられた。pyridoxineの細胞内蓄積機構として、リソソーム内への貯留が生じている可能性はあり、そのpyridoxineの細胞質への供給経路としての役割をLMVT1が有している可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸管から吸収された水溶性ビタミンは、循環血によって全身の細胞に供給されるが、一方で腎臓から尿中へ排泄される。日常的にビタミン摂取が必要なのは、排泄による体内からの消失を補うことが必要なためである。しかしながら、食生活の乱れなどにより、ビタミン摂取が不足しても、すぐには生体内のビタミンは枯渇しない。このことから、ビタミンを生体内にプールする機構が存在すると古くから考えられてきたがその分子実体は不明であった。本研究により、このプール機構にLMVT1が関与していることが示唆された。本研究成果は、ビタミンの効率的な摂取などを提案するのに役立つと期待される。
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