研究課題/領域番号 |
18K14956
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
地引 綾 (中島綾) 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (00746224)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | グルココルチコイド誘発性糖尿病 / ステロイド性糖尿病 / 膠原病 / グルココルチコイド / ステロイド / 糖尿病 / 11β-HSD1 |
研究成果の概要 |
グルココルチコイド誘発性糖尿病(GCDM)に対する処方実態調査の結果、GCDMの特徴である食後の血糖上昇の抑制を目的とした薬剤が選択される傾向がみられた。インスリンが処方された患者群では処方されなかった患者群と比べGC投与前から2型糖尿病を合併している患者の割合が有意に高く、GC投与前の血糖の状態が治療薬の選択に影響する可能性が示唆された。また、GC投与患者の11β-HSD1活性測定を行うためにLC-MS/MSを用いた尿中ステロイド濃度測定の条件検討を行った。今後、高用量GCを投与予定の膠原病患者について、GC投与前後の11β-HSD1活性の変化と血糖値の変化の関連について検討する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在GCDMの治療ガイドラインは策定されておらず、昼から夜にかけて血糖値が上昇する特徴を持つGCDMにおける最適な薬剤選択方法は確立していない。新たな糖尿病用薬が次々と開発されている現状で、GCDMに対してより効果的な薬剤を選択するための情報を収集することは非常に重要である。また臨床現場では、GC投与患者に対し医師が自己血糖測定値等を確認し、GCDMの治療の要否を判断しているが、その対応が後手に回ることも少なくない。GCDMの予測因子が明らかになり、治療の要否を決める際の基準となれば、治療の計画・実行を主導する医師の迅速な判断の一助となり、GCによる治療を受ける患者にとって非常に有益である。
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