研究課題/領域番号 |
18K14963
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
河渕 真治 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (70747237)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 個別化医療 / 特定患者集団 / 薬物動態―薬力学的(PK-PD)モデル解析 / 母集団薬物動態解析 / 腎機能障害 / ファーマコメトリクス / 生理学的(PBPK)モデル解析 / 代謝酵素活性 / 母集団薬物動態(PPK)解析 / 薬物動態-薬力学的(PK-PD)モデル解析 / Onconephrology / Chronopharmacokinetics / TDM / 腎障害 / S-1 / オキサリプラチン / スペシャルポピュレーション / がん化学療法 / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
がん患者の高齢化に伴い、臓器機能低下や生活習慣病などの合併症を併発しているなど、患者背景が多様化している。このような患者に対する抗がん剤の投与量、投与間隔の決定は経験則に基づく場合が多く、科学的根拠に基づいた投与設計法の確立が望まれている。本研究では、大腸がん化学療法で使用される抗がん剤5-フルオロウラシル、カペシタビンおよびオキサリプラチンについて、病態モデル動物を用いて薬物動態、薬効および毒性に影響を与えうる因子を明らかにした。さらに、抗がん剤の投与設計の個別化へ向けて、薬物動態と薬効および毒性との関連性を定量的に記述可能な数理学的モデル( PK-PDモデル )の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん化学療法の個別化医療実現に向け、抗がん剤の血中濃度に基づく投与量調節法の研究、開発は世界中で展開されている。しかし、高齢化が急速に進む本邦においては、血漿中濃度だけでなく、合併症や臓器機能も考慮した投与設計が必要であるが、多様な患者背景を解析するには課題が多く、基礎的情報も少ない。本研究では、抗がん剤治療成績の個体間変動因子を明らかにし、それらを定量的に記述可能な数理学的モデルを開発した。これらの成果はスペシャルポピュレーションへの最適な投与設計法の確立に向けて貢献できるものと考えられ、抗がん剤の治療成績向上が期待される。
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