研究課題/領域番号 |
18K14964
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 大阪大谷大学 |
研究代表者 |
清水 かほり 大阪大谷大学, 薬学部, 講師 (50737749)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖尿病 / 遺伝子治療 / 脂肪毒性 / アデノウイルスベクター / 脂質 / 生活習慣病 / GWAS |
研究成果の概要 |
本研究では、リポタンパク質リパーゼ(LPL)遺伝子を高発現させることで脂肪毒性を抑制し、2型糖尿病に対する治療効果を検証した。マウスの肝臓において改良型アデノウイルスベクターを用いてLPLを高発現させるとともに、高脂肪食を摂取させたところ、肝臓における脂肪滴の減少が観察された。また、耐糖能の改善、空腹時血糖値・インスリン値の低下がみられ、さらに、肝臓における炎症が抑制された。したがって、LPLを肝臓特異的に高発現させる本遺伝子治療は、糖代謝異常を改善し、2型糖尿病や非アルコール性脂肪性肝疾患などの生活習慣病の予防および治療に有用である可能性が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の2型糖尿病治療に対する遺伝子治療の試みとしては、インスリン分泌促進のために膵臓を標的としたもの等が主に報告されてきた。一方で、脂質代謝に関連する遺伝子を用いて2型糖尿病の遺伝子治療を行った本研究は、新しい試みであった。そして、本研究により、脂質代謝に関与する遺伝子LPLを用いてマウスに2型糖尿病に対する遺伝子治療を行ったところ、糖代謝異常が改善し、2型糖尿病に対して治療効果が示された。以上より、本研究は、2型糖尿病の新たな治療、医薬品開発、予防につながることが期待される。
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