研究課題/領域番号 |
18K14969
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
渡邊 政博 就実大学, 薬学部, 講師 (10758246)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 終末糖化産物 / AGEs / 炎症性サイトカイン / 相互作用 / 慢性炎症 / DAMPs / HMGB1 / サイトカイン |
研究成果の概要 |
加齢や生活習慣が要因となって発症すると考えられているメタボリックシンドローム等の発症メカニズムが未解明の成因に慢性炎症が関与している可能性が示唆されている.我々は,慢性炎症の要因として生体内で生成・蓄積した終末糖化産物(AGEs)に注目しており,これまでにAGEsが炎症を誘導するサイトカイン類と結合することにより,その作用に影響を与える現象(AGEsによるサイトカイントラッピング)を見出した.本研究では,(1)この現象のメカニズム解明に寄与する細胞解析系の構築,(2)この現象に関与する新たなサイトカイン類の発見,(3)発見したサイトカイン類の作用をAGEsが促進する現象の発見に成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において構築した,AGEsによるサイトカイントラッピングの解析系は,本現象のメカニズム解析のみならず,阻害薬探索等にも応用できる可能性が考えられる.また,本研究では,AGEsと相互作用する可能性を有する新規サイトカイン類を複数見出すことに成功している.今後,これらのサイトカイン類の機能にAGEsが与える影響を解析することにより,生体内におけるAGEsの新規作用メカニズムとしてサイトカイントラッピングという現象を位置づけるための手がかりが得られると考える.さらに,これらの解析結果は,慢性炎症が基盤となる病態の新規治療法の開発に寄与することが期待できる.
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