研究課題/領域番号 |
18K14972
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
古堅 彩子 北海道大学, 薬学研究院, 助教 (90767261)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 抗てんかん薬 / 胎盤 / トランスポータ / バルプロ酸 / ラモトリギン / 妊娠ラット / 脳機能リスク |
研究成果の概要 |
本研究は、抗てんかん薬が胎盤トランスポータ発現に及ぼす影響ならびに輸送機構に関して検討した。胎児へのリスクがあるバルプロ酸 (VPA) が18種類のトランスポータに及ぼす影響をin vivoにおいて評価した。VPAはラット胎盤における各種トランスポータ発現量を変化させること、その変動は妊娠期において傾向が異なることが示された。また、妊娠可能年齢女性に選択されるラモトリギン (LTG) の胎内曝露に寄与する因子について検討した。LTGの胎盤細胞への取り込みは、chloroquine, imipramine, quinidine, verapamilに阻害される輸送担体が寄与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VPAは、認知機能低下や自閉症といった出生児の脳機能に影響する可能性が示されている抗てんかん薬である。本研究において、VPAはラット胎盤における各種トランスポータ発現量を変化させることを示した。また、妊娠可能年齢女性に選択されるLTGの胎盤由来細胞における輸送特性を明らかにした。本成果を基に、変動したトランスポータ、輸送に寄与することが示されたトランスポータについて、その基質や阻害剤の投与が及ぼす効果を評価することで、リスクを低減させる物質の探索に繋げる。本研究の進展は、抗てんかん薬のリスク評価及び回避策の構築に貢献できるものと考えられる。
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