研究課題/領域番号 |
18K14974
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鈴木 嘉治 筑波大学, 附属病院, 臨床講師(病院) (80760298)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 免疫抑制薬 / 薬物代謝酵素 / 薬物間相互作用 / 遺伝子多型 / 個体内変動 / タクロリムス / ボノプラザン / 薬物動態 / 個体間変動 / 血液中濃度 |
研究成果の概要 |
免疫抑制薬タクロリムスの血液中濃度コントロールが不十分な場合には、拒絶反応により提供臓器が廃絶する可能性が高く、また副作用の発現リスクが上昇することから、タクロリムス血液中濃度を変化させる因子の把握が重要である。本研究では、CYP3A5およびPOR遺伝子多型はタクロリムスの個体間変動因子であることを明らかにした。また個体内変動の観点から、タクロリムス投与下においてプロトンポンプ阻害薬をラベプラゾールからボノプラザンへ変更した際に、タクロリムス血液中濃度が上昇することを確認した。タクロリムス血液中濃度の管理には、個体内変動にも注意すべきことが示唆された
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タクロリムス血液中濃度の変動には、遺伝子多型による個体間変動だけではなく、併用薬の変更や生理的因子の変化による個体内変動にも注意を配る必要がある。本研究では、タクロリムス血液中濃度の個体間および個体内変動について、臨床的な観点から情報の蓄積ができたと考える。一方で、生理的因子の変化がタクロリムス血液中濃度に与える影響は不明な点が多い。患者状態によって生じる生理的変化を避けることは困難であり、生理的因子の変化がタクロリムス血液中濃度に与える影響を明らかにできれば、タクロリムス血液中濃度コントロールを介して移植臓器の生着率向上に寄与できることが期待される。
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