研究課題/領域番号 |
18K14989
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 日本薬科大学 |
研究代表者 |
瀧沢 裕輔 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (40453807)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Guanosine triphosphate / Tight junction / Mycophenolic acid / IMPDH inhibitor / Paracellular pathway / Sodium caprate / GTP / ミコフェノール酸 / グアノシン / 消化管吸収 / Tight Junction |
研究成果の概要 |
本研究では消化管からの薬物の新規吸収制御機構として、細胞内GTP量の変化によるTJの制御の可能性に着目し研究を展開した。GTP生成のde novo経路において律速酵素であるIMPDHの阻害剤であるMPAの暴露により、細胞内GTP量を減量させ、TJへの影響を検討した。TJ開口の指標となる経上皮膜間抵抗値は、MPAの濃度および暴露時間依存的な上昇が認められた。MPA暴露により細胞内ATP量は変化せず、細胞内GTP量のみの減少によるTJ構成促進機構の解明には至らなかったが、細胞内GTP量制御による消化管粘膜透過性制御の新規システムの可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬物の消化管吸収は、経口投与製剤の効果発現のための最初の障壁であり最大の障壁ともいえる。現在、難溶性・難吸収性の薬物が増加していることから、消化管における吸収制御技術の向上は経口投与製剤の開発および使用において極めて重要な課題である。これまでに薬物の吸収促進剤を含めた吸収制御に関する研究は数多くなされてきているが、臨床応用に至った例は数少ない。したがって、消化管吸収における吸収制御技術を目的とし、その可能性を見出すことができた本研究は、社会的ニーズが高い研究であるといえる。
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