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メトロニダゾール誘発性脳症の発症機序としての「チアミン欠乏仮説」の検証

研究課題

研究課題/領域番号 18K14992
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関武蔵野大学

研究代表者

山岸 喜彰  武蔵野大学, 薬学部, 助教 (30805255)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードチアミン / メトロニダゾール / チアミントランスポーター / メトロニダゾール誘発性脳症 (MIE)
研究成果の概要

本研究では、メトロニダゾール (MTZ) 誘発性脳症の原因として、チアミン構造類似部位を有するMTZがチアミン輸送トランスポーターを阻害してチアミンの脳内輸送量が減少し脳症発症に至る「チアミン欠乏仮説」を提唱し、当該脳症発症メカニズムの解明を目的に検討を行った。In vitroでチアミンの細胞内への取り込み、細胞層の透過に臨床濃度付近のMTZが及ぼす影響について検討を行った結果、MTZはチアミンの消化管からの吸収および脳組織への移行を阻害しない可能性が示唆された。しかし、比較的高濃度のMTZによりチアミンの細胞内への取り込み量の上昇が認められた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、MTZ誘発性脳症は増加傾向にあり、本研究は当該脳症の発症メカニズムの解明に迫る検討を行った。消化管上皮細胞層におけるチアミンの細胞内への取り込みおよび細胞層の透過過程において、MTZが何らかの影響を及ぼしている可能性を示すことができた。これらの結果は、MTZ誘発性脳症の発症メカニズムの解明において有力な手掛かりとなる情報である。今後、当該脳症の発症メカニズムについてさらに詳細な解明を進めることで、臨床におけるMTZの適正使用に資する有用な情報を提供することができると考える。

報告書

(6件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2022 2021 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] チアミントランスポーター介在薬物-栄養素相互作用リスク医薬品の予測2020

    • 著者名/発表者名
      山岸 喜彰
    • 雑誌名

      ファルマシア

      巻: 56 号: 11 ページ: 1047-1047

    • DOI

      10.14894/faruawpsj.56.11_1047

    • NAID

      130007934021

    • ISSN
      0014-8601, 2189-7026
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Caco-2細胞におけるチアミン-d3の経細胞輸送に及ぼすメトロニダゾールの影響2022

    • 著者名/発表者名
      渡邉里美、関根奈々、小川康子、山岸喜彰、工藤敏之、伊藤清美
    • 学会等名
      日本医療薬学会第5回フレッシャーズ・カンファランス
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] チアミンの経細胞輸送に及ぼすメトロニダゾールの影響2022

    • 著者名/発表者名
      関根奈々、渡邉里美、小川康子、山岸喜彰、工藤敏之、伊藤清美
    • 学会等名
      日本薬学会第143年会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Caco-2細胞へのチアミンの取り込みに及ぼす高濃度メトロニダゾールの影響2021

    • 著者名/発表者名
      杉田美幸、橋本光弘、小川康子、山岸喜彰、工藤敏之、伊藤清美
    • 学会等名
      日本医療薬学会第4回フレッシャーズ・カンファランス
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] メトロニダゾールがチアミントランスポーターの発現に及ぼす影響2020

    • 著者名/発表者名
      杉田美幸、橋本光弘、小川康子、山岸喜彰、工藤敏之、伊藤清美
    • 学会等名
      第64回日本薬学会関東支部大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] hTHTR2発現MDCKII細胞を用いたメトロニダゾールによるhTHTR2阻害作用の検討2020

    • 著者名/発表者名
      山岸喜彰、白坂善之、鮒井悠汰、橋本光弘、工藤敏之、井上勝央、伊藤清美
    • 学会等名
      第30回日本医療薬学会年会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] Caco-2細胞におけるチアミン-d3取り込みへのメトロニダゾールの影響2020

    • 著者名/発表者名
      橋本光弘、山岸喜彰、小川康子、合田ひとみ、工藤敏之、伊藤清美
    • 学会等名
      日本薬学会第140年会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] メトロニダゾールがフルオロウラシルの代謝酵素と輸送体の発現に及ぼす影響2020

    • 著者名/発表者名
      高岡 裕、楠 洋平、小川康子、山岸喜彰、工藤敏之、伊藤清美
    • 学会等名
      日本薬学会第140年会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] MOEによるメトロニダゾールとチアミントランスポーターの分子間相互作用の解析2019

    • 著者名/発表者名
      広橋 恵、橋本光弘、山岸喜彰、工藤敏之、廣谷 功、伊藤清美
    • 学会等名
      日本医療薬学会第3回フレッシャーズ・カンファランス
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] フルオロウラシルの代謝酵素と輸送体の発現に及ぼすメトロニダゾールの影響2019

    • 著者名/発表者名
      楠 洋平、増尾寛子、高岡 裕、山岸喜彰、工藤敏之、伊藤清美
    • 学会等名
      日本医療薬学会第3回フレッシャーズ・カンファランス
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] Investigation of the interaction mechanism between metronidazole and 5-fluorouracil2019

    • 著者名/発表者名
      Yamagishi Y, Tomokiyo E, Uemura M, Ogino A, Masuo H, Kusunoki Y, Okuyama M, Maekawa H, Goda H, Kudo T, Ito K
    • 学会等名
      12th International ISSX meeting
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ワルファリンの血清タンパク結合に及ぼすメトロニダゾールの影響2018

    • 著者名/発表者名
      小林薫子、伊藤栞、合田ひとみ、山岸喜彰、工藤敏之、伊藤清美
    • 学会等名
      日本薬剤学会第33年会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] ヒト肝癌由来細胞株におけるジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼの発現に対するメトロニダゾールの影響2018

    • 著者名/発表者名
      増尾寛子、荻野晃大、山岸喜彰、工藤敏之、伊藤清美
    • 学会等名
      日本薬剤学会第33年会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-01-30  

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