研究課題/領域番号 |
18K14996
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
堀部 紗世 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (50389110)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | シスプラチン / 耐性獲得 / ミトコンドリアDNA / ミトコンドリアDNA変異 / 抗がん剤耐性 / ミトコンドリア機能不全 |
研究成果の概要 |
抗がん剤治療の問題点の一つに抗がん剤に対する多剤耐性がある。耐性改善薬の開発には、抗がん剤に対する耐性獲得機構の解明が必要である。肺がんの治療で用いられるシスプラチン(CDDP)に対して耐性を獲得した細胞において、ミトコンドリア機能が低下していることを見出した。さらに、その要因を探索したところ、CDDP耐性細胞にだけ存在するにミトコンドリアDNA変異を同定した。この変異により、ミトコンドリアの機能およびCDDPに対する感受性が低下することも見出した。本研究では、CDDP耐性獲得機構におけるミトコンドリアDNA変異がシスプラチン耐性獲得機構に関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シスプラチン(CDDP)に対する耐性を獲得する機構については、様々な原因が報告されているが、CDDPに対する感受性を評価するバイオマーカーや耐性を改善する治療薬がないのが現状である。本研究により、ミトコンドリアDNA変異によるミトコンドリア機能低下がCDDPの耐性獲得に関与することを見出した。本研究より、ミトコンドリアDNAの変異がCDDPに対する感受性のバイオマーカーの候補になる可能性を示した。
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