研究課題/領域番号 |
18K14997
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 (2019-2021) 独立行政法人国立病院機構本部(総合研究センター) (2018) |
研究代表者 |
今井 志乃ぶ 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (50608750)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 後発医薬品 / スイッチ現象 / 先発医薬品 / 精神神経系治療薬 / 高脂血症治療薬 / SSRI / SNRI / スタチン / 新薬へのスイッチ / 医療データベース |
研究成果の概要 |
近年、多くの国で経済危機を迎えている。高齢化と疾患の慢性化、特に糖尿病、高血圧、高脂血症、精神疾患を治療する薬剤費の増加が問題である。本研究では、精神神経治療薬、高脂血症治療薬のデータを用い、後発医薬品の使用推進策について検証し、新薬へのスイッチ現象に影響を与える要因について探索した。精神神経治療薬では、2009年の安全性情報に影響され使用が大きく減少し、後発医薬品の使用推進策の影響はほとんどなく、高脂血症治療薬では、2013年から始まった政策の影響を受けたと考えられた。しかし、どちらの薬効群においても、後発医薬品のない先発医薬品が多くのシェアを占めており、新薬へのスイッチ現象が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欧州では後発医薬品代替調剤推進策を抑制する要因が報告され対策もとられている。しかし日本では、臨床情報を医薬品政策の検証に用いた例はなく、スイッチ現象(後発医薬品のない先発新医薬品の市場シェアが高くなれば、その他すべての医薬品が後発医薬品に切り替わっても相対的に後発医薬品の使用量は低く抑えられる現象。)についても研究は少ないことから、本研究は、医薬品費の抑制が有効に進展するために必須と考える。 本研究において、医薬品の使用が多くの要因に左右されていることが明らかになった。また複数の薬効群で、新薬へのスイッチ現象が起きていることが示唆され、医薬品費の抑制政策に一考を投じたといえる。
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